Like a notebook

イニシャルHの研究

2020-01-01から1年間の記事一覧

8月から10月に読んだ本のメモその1(ルドゥレダ、島田雅彦、エッセー、ユニクロ)

こういうのって1冊1冊分けて書けばいいんだろうな。まぁいいけど。 ほんとはSAGEから出てるHealth Geographyの本とかグラハム・ムーンとかのHealth Ineuqalitiesについての書籍とか和訳とかやりたかったけど、8月9月がとにかく忙しくてリカバリーできずにそ…

3月に読んだ本(殺人鬼・予防接種・西洋史・グローバル)

読んだという備忘録。 1.亜紀書房 - 亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズⅢ-9 黄金州の殺人鬼 凶悪犯を追いつめた執念の捜査録 黄金州の殺人鬼――凶悪犯を追いつめた執念の捜査録 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズIII-9) 作者:ミシェル・マクナ…

木原『アイロニーはなぜ伝わるのか?』(2020, 光文社):語用論から皮肉の仕組みを考える

今月は10冊程度読んだのだけど、その中でも特に面白かった本のメモをここに残しておく。 はじめに アイロニーはなぜ伝わるのか? 木原善彦 | 光文社新書 | 光文社(2020年1月16日発売) アイロニーはなぜ伝わるのか? (光文社新書) 作者:木原善彦 発売日: 202…

フィスマン and ゴールデン『コラプション』:汚職の経済学の知見をわかりやすく紹介。

コラプション:なぜ汚職はおこるのか (レイ・フィスマン,ミリアム・A・ゴールデン著.山形浩生,守岡桜訳.慶應義塾大学出版会.2019.) www.keio-up.co.jp この本との出会い 神保町か神田の、本屋とカフェが併設されている店で平積みにされていて、山形…

『ファクトフルネス』とアカデミアとロスリングについて考えたこと

前回までは、『ファクトフルネス』と『私はこうして世界を理解できるようになった』の内容を簡単にまとめて、少し感想を述べた。 今回は、これらの書籍に対して、その他の書評がどのように評価したのかを少しだけ紹介する。そして、nature誌に掲載されたハン…

ロスリング and ヘルエスタム『私はこうして世界を理解できるようになった』:『ファクトフルネスより』面白いかも。

前書き 前回(↓)は『ファクトフルネス』の感想でした。 chanma2n.hatenablog.com 今回はハンス・ロスリングの伝記である『私はこうして世界を理解できるようになった』(ハンス・ロスリング,ファニー・ヘルエスタム 著,枇谷玲子 訳.2019.青土社)の概要…

ロスリングら『ファクトフルネス』: 冷静なデータ分析は熱い情熱から生まれる

前書き 最近、ハンス・ロスリングらによる『FACTFULNESS』と、彼の伝記である『私はこうして世界を理解できるようになった』を読みました。この2冊の内容紹介をしながら、多少感想を書きました。 分量の都合で、3つの記事に分けて、公開します。今回はファク…