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イニシャルHの研究

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

フィスマン and ゴールデン『コラプション』:汚職の経済学の知見をわかりやすく紹介。

コラプション:なぜ汚職はおこるのか (レイ・フィスマン,ミリアム・A・ゴールデン著.山形浩生,守岡桜訳.慶應義塾大学出版会.2019.) www.keio-up.co.jp この本との出会い 神保町か神田の、本屋とカフェが併設されている店で平積みにされていて、山形…

『ファクトフルネス』とアカデミアとロスリングについて考えたこと

前回までは、『ファクトフルネス』と『私はこうして世界を理解できるようになった』の内容を簡単にまとめて、少し感想を述べた。 今回は、これらの書籍に対して、その他の書評がどのように評価したのかを少しだけ紹介する。そして、nature誌に掲載されたハン…

ロスリング and ヘルエスタム『私はこうして世界を理解できるようになった』:『ファクトフルネスより』面白いかも。

前書き 前回(↓)は『ファクトフルネス』の感想でした。 chanma2n.hatenablog.com 今回はハンス・ロスリングの伝記である『私はこうして世界を理解できるようになった』(ハンス・ロスリング,ファニー・ヘルエスタム 著,枇谷玲子 訳.2019.青土社)の概要…

ロスリングら『ファクトフルネス』: 冷静なデータ分析は熱い情熱から生まれる

前書き 最近、ハンス・ロスリングらによる『FACTFULNESS』と、彼の伝記である『私はこうして世界を理解できるようになった』を読みました。この2冊の内容紹介をしながら、多少感想を書きました。 分量の都合で、3つの記事に分けて、公開します。今回はファク…