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イニシャルHの研究

犯罪リスクを地図上で可視化するアプリ(1)

なんかTwitterで流れてきて面白そうだったし練習になると思って訳してみたんですけど、思ったより長い記事なので途中で挫折してしまった。続きをやるのかはわからない。リンク先は英語。

 

www.vox.com

 

恐怖心が生み出すソーシャルメディア: Nextdoor・CitizenAmazon's Neighbors

——犯罪行為は珍しいものになってきているのに、犯罪に関するコミュニティの数が増えているのはなぜだろうか。

 

ここ数十年で比較すると、現在のアメリカの犯罪率は最も低い水準にあるのだが、犯罪に関するソーシャルメディアのアプリがますます人気を集めている。App storeGoogle Playでは、Nextdoor・CitizenAmazon Ring Neighbor's という犯罪に関するアプリが、ソーシャル・ニュースのカテゴリーに含まれるアプリの中でも特にダウンロード数が多いようだ。これら3つのアプリでは、近所で起こる犯罪をリアルタイムで確認することができ、近所の利用者同士で意見を交わすことができる。

Nextdoorは「世界最大のご近所づきあい用のSNS」を自称しており、レストランのおすすめを教えてもらったり、中古の家具を購入したり、自転車の窃盗被害を報告したりすることができる。ただ、実際のところ「犯罪・治安」のカテゴリはステレオタイプ人種観の温床となり、アプリと規約の改善が企業に求められたのであった。

 

Citizenは近所で起きた犯罪行為をユーザーたちの連携で阻止するという趣旨の「Vigilante」(訳注:自警団の意。現在は提供されていない。)というアプリを前身としており、ユーザーのいる場所の近くから発信された警察への通報データが送られてくる。

 

そして、今度はAmazonがRingというアプリでこの業界に参入してきた。これはRing video doorbell(訳注:下部に張り付けた製品のプロモ動画も参照)というインターホンと、それに付随するNeighborsというSNSアプリで構成されている。Neighborsはユーザーに「不確かなソース」を基に地域の犯罪に関するニュースを提供しており、Amazon Ring がアマゾンからの荷物を盗む人と、ポーチにいる「怪しい」褐色系の人の動画が多数アップされている。「近所の人はアプリ以上の存在です。近隣はあなたのコミュニティにおける力であり、一緒になってあなたに安全を提供し、安全を知らせてくれるものなのです。」と、豪語している。

 

モバイルデータとデータ分析の企業であるApp Annieによると、4月末の時点でNextdoorは米国のiPhone用のライフスタイル関連のアプリの中でダウンロード数9位に位置付けている。1年前にはSNSのカテゴリーの中で27番目だったというのに(NextdoorはアプリのカテゴリーをSNSから生活関連に4月30日付で変更しており、pp Annieによると29日付のSNS部門ランキングでは14位だった)。Amazon Ring's NeighborsはSNS部門でダウンロード数36位を獲得している。昨年にリリースした段階では115位だった。Citizenはニュース関連のアプリとして登録されており、4月末のiOSからのダウンロード数ランクはニュース関連アプリの中で7位であった。昨年(2018年)は9位、2017年には29位だった。

 

 

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これ以降はアメリカの犯罪率のグラフと、恐怖心が生み出した監視の強化がさらに恐怖心を高める負の連鎖に陥っているのでは、という分析が続くらしい。思ってたより長い記事だったので、やるにしてもかいつまんでまとめるだけになると思う。サンスティーンの『恐怖の法則』的な立場をとっているのではと予想する。

www.kinokuniya.co.jp

 

 

Ring はインターホンが鳴ったらビデオがスマートフォンに動画を送って、来訪者と音声会話ができるらしい。動画を録画できる。で、その動画をウェブにあげるための場所としてNeighborsがあるという。155$なので2万円あればおつりが出るくらいか。

www.youtube.com

 

f:id:chanma2n:20190508064814j:plain

Neighborsに投稿された「ポーチの不審者」画像の例(via: https://www.wlrn.org/post/city-miami-partners-neighborhood-watch-app-solve-crimes-faster, Accessed 2019/05/08)

 

 

VigilanteとCitizenに関してはこちらの記事などを参照されたし。

www.nikkei.com

 

AmazonのNeighbors Ringに関しては、1年前にリリースされていたらしい。

thebridge.jp

 

 

いかかでしょうか。僕も野次馬したくなったので、アプリを入れて彼らの治安を確認してみようと思います。

…というのは冗談なのだが、アプリのDL数は必ずしもユーザーの数には連動しないので、実際にそんなにたくさんの人がやってるのかはわからない。健康を促進するアプリを開発してDLしてもらったはいいものの、実際に使った人はほんの一握りだし全然みんな継続して使ってくれない…というお悩みなんかも結構あるし…。あのPokemonGoですらDLしてちゃんとやった人ってどれくらいなんだろう、実際に今もプレーしてる人ってどれくらいのボリュームなんだろう。

ということを考えると、これも短命に終わっていくし、そもそもごく一部のユーザーが熱心なだけで大したことないのでは、と実は思っている。

まぁまたいずれ。

 

 

追記:抗生物質が製薬企業にとってあまり金にならないし魅力のない市場になってきたらしい、と噂で聞いたのだが、ちょうどいいタイミングで関係ありそうな記事を見つけた。積読にするという備忘録。

 The True Dollar Cost of the Anti-Vaccine Movement | WIRED