文学部がGlobal Healthを考える(仮)

 ブログ始めます。Global Helathという学問のことを中心に、あれこれお話ししようと思っています。Global Healthって何ぞや、ということについては後々お話ししますが、とりあえず学問という意味では、「人間の健康に関わる様々な課題を、国や地域というスケールではなくて、地球規模で解決するための学問」という感じになるでしょうか。

 

 私はスイスのジュネーヴ大学でGSI(Global Studies Institute)という学部の、The Master of Science Global Healthに所属しています。といっても、正規の学生ではなくて、1年(正確には2semester)の交換留学生です。日本での所属と肩書きは文学部の大学院1年生になります。学士も同じ大学の、やはり文学部で取得しています。学科は地理学なのですが、社会学者のほうが近い存在かもしれません。

 このあたりの話についても、いつかお話しすることもあると思いますが、とりあえずは「医学・公衆衛生はほとんど知らない。生物学・環境学は一般教養レベルで多少知っている。統計も留学前に多少、自学自習を行っただけ。英語はあまり得意ではない(最後に受けたIELTSがギリギリ6.0)」ということを押さえておいていただければ、色々誤解がなくていいんじゃないかと思います。

 

 ブログをはじめるにあたってのきっかけは、2つありました。まず、Global Healthは日本において重要な分野になりそうなのに、あまり日本語で読める資料がないことがひとつ。もう一つには、自分自身が勉強したことを、自分以外の誰かに伝えていくことは今の私には大事なことだと思ったからです。専門的な世界を離れた文脈で、いろんな人に知られる機会を提供することで、ベタな言い回しですが、Act locally ということになるでしょうか。

 

 このブログの基本的なスタンスは、社会学者にあこがれる青年が書いた、「ジュネーヴ大学Global Health学科のエスノグラフィー」という感じになるのではないかと思います。クラスでは少数派の男性で、2人しかいない人文系の学生で、東アジア・東南アジア圏からの唯一の学生であり、たった一人の交換留学生。幾重もの外部性が私には備わっています。だからこそ、カクテル・パーティーでホールの壁際から人々を眺める、ブルドゥーのような視点も交えて*1、少しだけユニークに、色々なことをお話しできるのではないか、と思っています。

 

 よろしくお願いします。

 

 

*1:このエピソードは

『サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠』ジリアン・テット 土方奈美訳 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS

に書かれていたと思います。ブルドゥー読んだことないです…。